ブック・「虹の階段」
コメント:とんとん 2003年 10月
友人から「生き方を学べる素晴らしい本」と紹介されたのがこの本でした。
急性のリウマチになってしまった志田敦子さんの闘病記です。
彼女は若くしてなくなってしまいましたが、闘病の記録は明るく前向きで、そのエネルギーに圧倒されます。
志田さんは加茂市の出身で、勤務先の三条、新潟の病院となじみの地名が出てきて、なおさら親しみを感じます。
苦しいリハビリに耐え、寝たきりの状帯から自分で歩けるまでに回復した彼女。どんなに生きたかったかと、読みながら涙が止まりませんでした。
本書の後書きをここに書き写させていただきます。
出来るなら、元気な志田さんから直接に聴きたかった言葉です。
ーー虹の階段から
世の中に私ほど不幸な者はいないと思っていたときもありました。
この作品を読んで下さっている方々の中にも、近い思いを抱いているかたがいらっしゃるかもしれません。それが、肉体的な痛みか、精神的な痛みかは別として。
人間は、ちっぽけで弱い動物ですから、すぐに自分のことしか見えなくなったり、自分の殻に閉じこもったりするようです。
しかし、落ち着いて、ふと周りを見回すと、苦しんでいるのは自分だけでなく、また、自分のことを心から心配し、応援している人達がいることに気付くのです。
そこで、私もがんばろうと素直に思えるかどうかが、一番大切なことだと思います。
たとえちっぽけでも、多くの思いが結集したとき、そこにはきっと素晴らしい力が生まれると信じます。
人の、幸 不幸と言うものは、その人の考え方一つで、どうにでもなる気がしてなりません。
苦しいのは私だけでないんだ、せめて気持ちだけでも健康でいよう。
私を応援してくれている人達のためにも。
そう思えたからこそ、私はここまでこれたような気がします。
いま現在、心や体を病んでいる方々に、気持ちだけでも笑顔でいて下さいね、一緒にがんばりましょう、とエールを送りたい気持ちでいっぱいです。
☆☆☆ないーぶネットの詳細情報
書名:「虹の階段」(にじのかいだん)
著者名:志田 敦子(しだ あつこ)
出版社:リヨン社
テープ巻数:全8巻
時間数 8時間
これで、虹の階段のページを終わります。
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