マウスを使わないで楽しむ
ENJOY PC術
この記事は石川県の情報誌『ぴあサポ』から転載させていただいています。
「マウスを使わないで楽しむ ENJOY PC術」
コメント:光井峰生
見えなくたって、手紙が書ける、はがきが創れる!!
見えにくくなったり、見えなくなってしまうと、読んだり書いたり、ショッピングをしたりなどごく普通のことがとても大変な事となります。
また、場合によっては、手紙を書いたり、振り込みや請求書などプライバシーのことでも何かにつけて他の人にお願いしなければならないこともあります。人の手をかりるということは、時間もかかり急いでいるときには大変に困ることも多々あります。
しかし、このような不便な事柄をパソコンを活用することで今まで難しいとされていたことが他の人の手をかりずにしたいときにすぐに出来るようになってきたのです。これは、今もっとも普及しているパソコンの基本ソフトである‘Windows’を合成音声でガイドしてくれる“スクリーンリーダー(Windows音声化ソフト)”の開発によって実現しました。
この「スクリーンリーダー」は、ディスプレイの表示が見えにくい見えない人のために、ディスプレイ上に表示してある文字や情報及び各操作をコンピューターのスピーカーから合成音声で確認しながら操作することが出来るソフトで、例えば、「WINDOWSキー」を押すと「スタートメニューオープン」とかワープロで「石川県」と入力すると、「いしかわの石」、「さんぼんかわの川」、「なになにけんの県」と行ってくれます。
これで、たとえディスプレイが見えなくとも今どんなキーを押したか、どんな文字を書いたかということが容易に確認することができる訳です。
「スクリーンリーダー」を活用することによって、手紙や年賀状などを点字や代筆で書いてもらうのではなくごくふつうに書いたり、絵やグラフなどを取り入れたビジネス文書の作成。
OCRソフト(活字認識ソフト)を利用することによって印刷された文書や文庫本を読ませたり、また、インターネットを利用すれば、電子メールは勿論、新聞を読んだり、わからない単語や交通機関の時刻の検索、そして自分のほしい商品を探して購入やネットバンキングすることもたった一人で行うことが可能となりました。さらに、CDなどの音楽再生やオリジナルCD作成、カラオケやTVの録画再生だって楽しむことが出来ます。
以上のように、今一般的に行われているパソコンの活用やサービスの提供など様々な事が気軽に出来るようになりました。但し、一部の操作およびソフトではこのスクリーンリーダーでは、対応が難しいところもあるので、全てが可能という訳ではありませんが、今後益々生活の中にパソコンが入り込めば入るほど見えにくい見えない人たちがパソコンを活用することによって、今まで他人の「目」をかりなければ出来なかったことが一人で色んなことができ、新たな世界を見いだすことが出来るようになってきたのです。
(参考)以下に主なスクリーンリーダーをご紹介します。
★VDMシリーズ (Win95/98/Me/xp) \38,000〜
開発販売元:(株)アクセステクノロジー 0761-20-1144
http://accesstechnology.co.jp/
★95Readerシリーズ(Win95/98/Me/XP \34,800〜
開発販売元:システムソリューションセンターとちぎ
028-680-2030
http://www.ssct.co.jp/
★JAWSシリーズ(Win98/ Me/XPホーム\100,000、XPプロ \150,000)
開発販売元:(株)日本IBM 0120-04-1992
http://www.ibm.com/jp/
初心者のためのPC用語特集
今回はパソコンを始めるに当たって基本的な用語を解説したいと思います。解説の中でキーボード(ショートカットキー)での方法も記してありますのでご参考にしてください。
(例 印刷:Ctrl+Pとは、Ctrlキーを押しながらPキーを押すという操作方法を示します)
初心者のためのPC用語特集(50音順)
●アイコン
ディスプレイ(デスクトップ)上に、絵で表されているマークのことをアイコンと呼ぶ。アイコンはファイルやフォルダ、ソフトなどのさまざまな動作が割り当てられたボタンになっている。
●アクティブウィンドウ
現在、作業中のウィンドウのこと。スクリーンリーダーVDMシリーズでは、「Ctrl」+「Alt」+「1」で現在のアクティブウィンドウを確認することができる。
●アプリケーションソフト
ワープロやメールソフトなどパソコンを使って、それぞれの目的を実現するためのソフトのこと。略されて「アプリ」や単に「ソフト」と呼ばれることもある。
●アンインストール
パソコンに組み込まれたソフトなどをインストール(導入)前の状態に戻す(削除する)こと。
●インストール
アプリケーションソフトやその他のソフトをパソコンで使えるように設定すること。「導入」や「組み込み」といわれることもある。
●エクスプローラ
ウィンドウズに標準で付属するファイル管理ソフト。ファイルの移動、複製、削除など、ウィンドウズ操作の基本となるソフトである。
●エクセル
マイクロソフト社が開発した代表的表計算ソフト。
●上書き保存
更新した内容を元のファイルに上書きして保存する方法。ほとんどのアプリケーションソフトで、メニューバーの[ファイル]→[上書き保存]で行える。また、Ctrl+Sのショートカットキーでも実行できる。すばやく保存したい場合に便利。
●コピー/カット/ペースト
アプリケーションなどの操作で「コピー」は元のデータを消去しないで複写すること。「カット」はデータを切り取ること。コピーやカットされたデータは他のファイルに貼り付けて再利用できるが、この貼り付ける操作を「ペースト」
という。コピー:Ctrl+C カット:Ctrl+x ペースト:Ctrl+v
●ごみ箱
いらなくなったファイルやフォルダを捨てる場所。まずごみ箱に入れておき、あとで思いなおしたときにファイルを救い出せるようになっている。ショートカットは、Deleteキーを一回押す。
コントロールパネル
ソフトのアンインストールや画面の表示設定、デバイスドライバの更新、ネットワークの
●ショートカットキー
キーボードの各キーに機能を割り当て、そのキーを押すだけで素早く機能を実行できるようにしたもの。英文字のキーと[Ctrl]キーを同時に押す組み合わせが一般的で、例えば保存は[Ctrl]+[S]キー、印刷は[Ctrl]+[P]キーとなる。
●スクリーンリーダー
ディスプレイの表示が見えにくい見えない人のために、ディスプレイ上に表示してある文字や情報をコンピューターの合成音声でそれを読み上げてくれるソフトのこと。たとえディスプレイが見えなくとも今どんなキーを押したか、どんな文字
を書いたかということがわかるようになっている。
●スタートボタン
デスクトップ画面のタスクバー左端にある「スタート」と書かれた、ウィンドウズ操作の起点となるボタン。頻繁に使う操作がここに集められている。ショートカットは「Windowsキー」を一回押すか、「Ctrl+esc」でスタートメニューが開く。
設定、電源管理やユーザー管理など、ウィンドウズの各種設定が集められた画面。
●デスクトップ
パソコンを起動させたときに最初に表示される画面。「マイ・ドキュメント」などのアイコンが表示されている。
●名前を付けて保存
新しく文書を作成したり、別の名前で保存したいときなどに利用する方法。ほとんどのアプリケーションソフトで、メニューバーの[ファイル]→[名前を付けて保存]で行える。Ctrl+Sでも呼び出せる。
●ハードディスク
アプリケーションやデータを保存するための記憶装置。HD、HDDとも表記されることが多い。
●ファイル・フォルダ
一般的に、記録ディスクに保存されたデータやプログラムの個々のまとまりを「ファイル」という。フォルダは、ファイルをまとめて入れる場所。フォルダにはそれぞれ名前をつけて分類することができる。
●フリーズ
パソコン作業中にいっさいの操作を受け付けなくなる状態をフリーズという。原因は本体のハードの問題、OSのウィンドウズの問題、アプリケーションの問題などに分かれるが、それらが複雑に絡み合っている場合もあり、その原因の特定は難しい場合が多い。
●プリンタ
コンピュータで作成した文書や画像などを印刷するための周辺機器。点字で印刷できる「点字プリンター」もある。
●フロッピーディスク
FDと表記されることも多い。FDDはフロッピーディスクの読み書きをするドライブを指す。パソコンのデータの保存用としてもっとも普及しているのがフロッピーディスク。
●ヘルプ
ユーザーにソフトの使い方を教えるために、ソフトの操作方法が詳細に記録されているところ。ほとんどの場合、ソフトの使用中に[F1]キーを押すことで表示できる場合が多い。
●マイコンピュータ
デスクトップ画面に表示される自分の使っているパソコンをアイコン化したもの。マイコンピュータを開くと中にフロッピーディスクやハードディスクのアイコンがあり、使用し
ているパソコンのドライブ構成を表現している。
●マイドキュメント
デスクトップ画面にあるフォルダのひとつ。アプリケーションソフトで作成したファイルを保存する場所として便利に作られており、たいていのアプリケーションソフトがここを最初の保存場所としている。
●マウス
パソコンの画面上の任意の場所を示すときに利用する。
名前の由来は形と大きさがねずみに似ているところからきている。
●マウスポインタ
たんに「ポインタ」や「マウスカーソル」ともいう。マウスの動作どおりに画面上で動き、画面上のアイコンやメニューなどを操作するために使用される。動作の状況によっては、上向き矢印・I字形・砂時計の形になる。
●右クリックメニュー(補助メニュー)
マウスの右側のボタンをクリックすると表示されるメニューのこと。メニューの内容は使うソフトによって異なるが、多くは「メニューバー」の内容の一部が現れる。通常メニューでも同じことを行えるが、右クリックを使った方が手順が少なくてすむことが多い。キーボードでは、shift+F10。
●メニューバー
ウィンドウの上部、タイトルバーの下にあるのがメニューバー。左からそのアプリケーションのアイコン、「ファイル」「編集」「表示」などと種類別に操作がまとめられており、「Alt」キーを一回押して、左右矢印キー及び上下矢印キーを動かすと各メニュー項目を移動して各機能を実行することができる。
●メールソフト
パソコンでインターネットメールの送信、受信を行うためのソフト。メーラーとも呼ばれる。
●モニタ
パソコンの出力装置。ディスプレイともいう。
●ワード
文書作成を行うソフト。マイクロソフトから出ているワープロソフト。
■引用・参考
「パソコン情報送信Webサイト」視覚障害者対応ページ
http://masar21.hp.infoseek.co.jp/bf/
ウインドウズのことからPC用語まで詳しく解説してあります。是非ご覧くださいませ。
これで、マウスを使わないで楽しむ ENJOY PC術のページを終わります。
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