行ってきました!スリランカカリーの試食会
コメント:燕市 おうめちゃん 2009年2月
去る平成21年1月22日(木)。成田発、AM:11時、などと言ってみたいですが、実際は、スリランカへ行った気分。スリランカカリー実習試食会でした。
とは言っても、私にとって大変楽しい経験だったので、文章に書きたくなりました。
事の始まりは、確か平成20年の11月頃だったと思います。ボランティアセンターの藤田さんが、すずらん教室に来られて、「スリランカのカリーを作りませんか?」とおさそいをかけてくれました。
好奇心丸出しのすずらんメンバーは、あっ失礼!?探究心旺盛なすずらんメンバーは、もちろん「やりたーい!」と元気よくお返事をいたしました。
その後、下記のような詳しいお知らせが届きました。
○スリランカカリーの試食会のお知らせ
スリランカカリーの試食や紅茶、民族衣装サリーを試着してみませんか!!
今回、国際交流「雪椿の会」ではスリランカを支援している「アピの会」のメンバーを中心にスリランカの家庭料理を一緒に作ります。
食後、紅茶などを味わい、サリーなども楽しみます。短い間ですがスリランカへ行った気分を味わいませんか。
日時は平成21年1月22日(木曜日)、午前11時から午後2時まで。場所は巻地域保健福祉センター2階、調理室。主催は国際交流「雪椿の会」。共催はスリランカ支援「新潟アピの会」、新潟県青年海外協力協会。
申込締切は平成21年1月10日。参加費は無料。申込、問い合わせは西蒲区ボランティアセンター 藤田純子まで。
お知らせ文書はここまでで、参加するに当たり、すずらんメンバーで下記のようなことを相談しました。
試食会は無料で参加できると言うことなんだから、会場に募金箱を置いてもらって、気持のある人はいくらでもいいから募金しましょうよ。
当日、張り切ってお料理をしたい人はエプロンや三角巾を用意しましょう。
でも、食べることに専念したい人はエプロンはいらないよ。
それから、サリーを着てみたい人は、薄手のセーターを着てきたほうがいいらしい。ETC わいわいがやがや。
私は案内文書の「サリーの試着」に目が・・あっ違った・・耳が釘付けになりました。
何が何でも参加するぞーと、心が燃えましたよ。
前日の21日は、遠足前の小学生状態でした。
実習があるから袖まくりを楽にしようと、白黒チェックに花のアップリケのある割烹着に、頭を包み込むのに三角巾がないので商売道具の日本手拭を引っ張り出し、手ふきにタオルを1本用意しました。完全武装(?)だけど、色気はまったくないねぇ。
レシピを再度読み、大雑把にだけでも作り方を頭に入れておく。
まぁ、いいかぁ。講師がいるはずだから大丈夫だろうと思いながら、リュックに荷物をつめて寝ました。
※ここで要注意事項:2重ジッパーの袋を2枚持参。これが後で重宝しました。
当日はすずらん教室にいつもの時間に集まり、それぞれのことをしながら過ごし、これから始まる大レース♪♪ではなく、スリランカカリー試食会の班編成の発表がのりりんさんからありました。
すずらんメンバーの他に一般市民や日本在住のスリランカ人の参加があり、全員で40名ほどになったようでした。
おうめちゃんは6班。すずらんの田巻さん、鶴巻さん(男)、日本在住のスリランカ人の男性(ごめんなさい。名前がおぼえられませんでした)、それとハンドルネームMさんとおうめちゃんの5人でした。
会場の調理室の入り口で受付。名札をもらい、この名札はシールになっているので、割烹着にペッタンコと貼り付けるだけでOKでした。
調理台を触って「家庭科の調理実習みたい」とウキウキしてましたね。
調理台には、すでに材料が必要な分量だけボールに入れて配られていました。
作ります献立は、1.ひき肉のカリー。2.ベジタブルカリー。3.野菜サラダ。
それと、実習はしませんでしたが、レーズンの油炒めと紅茶がありました。
講師の説明では、今回の献立は日本の家庭でも作れるようにアレンジしてあるとのこと。
日本式のカリーは材料を全て鍋の中で煮込みますが、スリランカでは材料を別々に調理してお皿に盛り付けるのだそうです。
本格的に作ったら手間隙かかる料理なんだなぁ。
実習が始まる前に班ごとに自己紹介してからスタート。
おうめちゃんの班は男性が3人ですが、この3人が3人ともホウチョウ裁きのうまいこと。
すずらんの田巻さんは、始まる前に、「包丁は60年持ったことがない」などとつぶやいていたのに、とてもそんな風には思えない軽やかな音を出していましたし、鶴巻さんはもともと料理をされていたようで、こちらもお上手。
口元がほころんでしまうようなことを言ったのは、スリランカ人の男性。あまりにも上手な包丁さばきなので、どなただったかが「お国でも料理をしていたのですか?」と質問したら、「いいえ、家ではしません」とのお答え。
「では、どこで憶えたのですか?」「日本に来て和食屋でアルバイトして憶えました」。
みんな「ヘェー」てな声をあげていましたね。
それに、「1番おいしいのはお母さんの料理です」と言ってました。お袋の味は全世界共通のようです。
♪チャンチャカ チャカチャカ チャンチャンチャーン♪♪
突然ですが「今日の料理。ど素人編」です。
刻んだしょうがやにんにくを炒める時、今までは鍋の油を熱くしてから炒めていましたが、これですと材料がすぐに焦げてしまい香りがでてこないそうです。
香りを必要とする具材は、油を熱くしないうちに鍋に入れて、油に香りが出て行くようにしてください。
へぇー、よし!おうめちゃんも一ついいことを憶えたぞ!
講師のかたから、「チリパウダーを入れてください。辛さはここで調節します」と言われたが、6班は遅かった!
炒める時に全ての香辛料を入れてしまったのだ。辛さの調節も何もあったものではない。
全員が辛いもの好きだったからいいけど、にがてな人がいたら、おうめちゃんの班のカリーは涙と鼻水なしでは食べられなかったよ、きっと。
2つ目のベジタブルカリーは、ひき肉のカリーより香辛料の数が少ないのと、牛乳を入れるので味はマイルドです。
現地ではココナッツミルクを入れるのですが、日本では牛乳の方が手に入れやすいですよね。
ここでも講師の言うことを聞かないでさっさっと牛乳を入れたら、助手の方から、「ココナッツミルクなら早めに入れても分離しませんが、牛乳ですと分離するので気をつけながら煮込んでくださいね」と言われました。
なぜ?早めに入れてはいけないのか?よーくわかりました。
サラダは、具材を全部千切りか同じ大きさに切りそろえます。ここでまた「へぇー?!」でした。
塩もみするのです。レタスやとまとを塩もみするなんて初めてだから、どうなるのかな?
「青臭くない。いける!」最後に胡椒とレモン汁で味を整えて完成。
レーズンの油炒めは講師の方が作るのを見学。ここで削り節を使ったのに驚き、紅茶を大きなお鍋で煮ていたと言うのを耳にして、またびっくりでした。
盛り付けはスリランカスタイルで、大皿にすべての料理を載せる方式。
ご飯はターメリックライスにしてありました。ターメリックは日本語ではウコン。だから色は、黄色いご飯になっていました。
ご飯を真ん中に盛り付けて、周りに2種類のカリーとサラダ。それにレーズンの油炒めをのせる。
調理室にある一番大きいお皿に盛り付けましたが、スリランカではもっと大きなお皿で、料理をのせても余裕がある大きさのようです。
食べ方は現地の作法にのっとり「指先」を使う。
よく「手掴み」と表現するが、手掴みと言うと、手のひら全体で掴むようなイメージがして、私は違うと感じている。
スリランカでもインドでも、このようなわし掴みの食べ方は無作法で、使う指は、右手の親指、人差し指、中指の3本だけ。
3本の指でご飯とおかずを混ぜて、くるくるとお団子にする。
お皿の空いているところで丸めるらしい。
それを人差し指と中指ですくい、口元まで持ってきて親指の爪側でポンッとはじいて口の中に入れるのだ。
私とハンドルネームMさんは指先で食べた。最後の方では丸めるのは上手にはならなかったが、すくって口元ではじいて食べるコツをつかんだよ。
この方法だと、思ったほど指は汚れない。
親指と人差し指でつまみ食いをするほうが、よほど指も口の周りも汚れると思ったね。
話が前後しましたが、食事の前に「スリランカミニ講和」がありました。
前述の鶴巻さんが、海外青年協力隊時代にスリランカに行った時のお話がありました。
結婚相手を見つけて日本に連れ帰ったのが、1番の収穫じゃないですかねぇ。ウフフフ。
充分に料理を味わった後は、お待ち兼ねのサリーの試着。
ここでもすずらんメンバーは好奇心丸出し・・じゃなくて探究心旺盛で、「サリーを着たい人!」の問いかけに、元気よく手をあげました。
サリーを試着した写真をページの下に載せましたので、そちらも一緒に御覧ください。
写真に解説もつけてもらいましたからイメージがわいてきますよ。
サリーを着付けてもらう部屋は、調理室を出た廊下の反対側の和室でした。
部屋に入ると、先に来ていたメンバーが着付けを済ませていました。
用意していたサリーは10枚近くあったようで、それぞれ好みのものを着せてもらったようです。
☆サリーについてのちょっくらメモ。
サリーの長さは6・7メートルくらいで、巾は1メートルくらいあったかな?
サリーの下に着ているのは、映像で見るとメリヤスシャツみたいだったけど、木綿のブラウスですね。2重に仕立ててありしっかりしたものでした。
前開きはややななめになっており、カギホックの引っかかる方はループになっていまして、5・6箇所止めるようになってました。
下着はどんなのかと尋ねましたら、ペチコートを着けるのだそうです。
触らせてもらったら、裾にレースが付いていて、たぶん木綿素材のようで、和服の時に着る腰巻みたいだなぁと思いましたよ。
「粗相のないように付けていますよ」とおっしゃっていましたので、サリーの生地が薄いのもありますし、風が吹いて裾が乱れても大丈夫なようにか?
着るものに合わせて下着を着けるのは、古今東西淑女のたしなみ?!
部屋に入ったらハートッチさんが来て、「何色がいい?」と聞いてきました。いろいろあるらしく、最初「オレンジ」と言ったが、「くすんだオレンジだよ」とあまりお薦めでない様子。間髪入れず!「このピンクがいいよ!」と薦められた。
ピンクは好きな色だ。好きな色を似合う色として選んでくれたのだ。
スタイリストハートッチである。
薄いセーターを着て行ったが、結局ブラひとつになって、スタイリストハートッチの差し出してくれた専用のブラウスを着て、下はペチコートはないので、アンダーパンツの上に着せてもらうことにした。
アンダーパンツなら粗相があっても、でーじょーぶだろう。
和服を着付けてもらっているようだなぁと感じた。
最初腰周りに一巻きして、大雑把に肩や腕に布を掛けて様子を見てから、丈を決めて、布地に手でプリーツをつけながら腰に挟み込んでいく。
後ろに回った布を脇から前に持ってきて肩に掛ける。
それでもまだある布地を腕にかけて出来上がり。
手際がよいこと!着崩れそうな感じはなかったです。
でも、着付けが終わったら、「サリーを着たら仕事はしないね」とお茶目な口調でおっしゃってました。
布地はほとんどがシルク。絹織物だそうで、私が着たのは柔らかな素材でした。
(写真で見ると柄がないようですが、織り柄になっているそうで、肉眼だと柄がわかります。何の模様か?聞かないでしまった)
蛍さんが着たのは、張りのあるやや厚手の布地のようでした。
「普段着は木綿ですか?」と尋ねましたら、「今は、サリーを普段着ているのは、大金持ちの高齢のご婦人か、学校の先生くらいですね」と言われました。
日本の和服と同じで、普段に着る人はほとんどいなくなっているようです。
日本の学校の先生は、いまや卒業式でも袴さえ着ないんじゃないかなぁ?
民族衣装は、どこの国でも特別の日の衣装になっているんですねぇ。
着付けたら、みんなで記念撮影。あきちゃんのカメラで写してもらったり、自分の携帯で撮ってもらったりとにぎやかに華やかにはしゃいでしまいました。
和服以外の民族衣装を着てみたかったおうめちゃんは、大満足でした。
☆ 後日談。
この日は受付で香辛料を料理ごとに調剤(?)して販売していたのですが、帰り時間が迫っていたのでそのまま帰りました。
それを知ったとんとんさんが、ちょうど教室にきたボランティアセンターの藤田さんに聞いてくれて、料理に使った香辛料を手に入れることができました。めでたしめでたし。
☆ あとがき。
ただ楽しく嬉しく書き綴りましたが、この文章を書いている途中のニュースで、「25年続いているスリランカの内戦が終わりそうだ」と聞きました。
またその後「首都コロンボにテロ組織が爆弾を落としていった」という胸が痛くなるようなニュースも流れました。
一日も早く、スリランカの人々が穏やかに暮らせる日が来ることを願わずにはいられませんでした。
今回 文章を書くのに、いろいろなことをすずらんメンバーに協力してもらいました。
ここでですが、お礼を述べさせていただきます。
ありがとうございました。
文章作成・・ おうめちゃん
校正とホームページアップ・・ とんとんさんと蛍さん
写真撮影・・ あきちゃん
写真、着付けアシスタント・・ ハートッチさん
写真の解説・・ うたこちゃん
1枚目
サリー姿の6人の美女(??)。写真左側から順番に
とんとんさん・・・白地に淡いピンク色が散りばめられたサリーを振袖のように着こなしています。金襴緞子の帯しめながら〜という歌が聞こえそう。
ほたるさん・・・白地に濃い目のピンク色が散りばめられ、ファビーにも似合いそうなサリー。小柄ながら笑顔のほたるさんの存在感大きいなあ。
深沢サンディアさん・・・。胸をはって、私のサリー姿見て頂戴と誇らしげな姿、大地のような母のイメージがぴったり。
おうめちゃん・・・全体がピンク色のサリー。斜め15度でモデルのような立ち姿です。モナリザのような微笑みもいいですね。
松島さん・・・関川さんの後方に控え目にたっています。淡いエメラルドグリーンのサリーがその雰囲気にぴったり。
鶴巻ジュディさん・・・エキゾチックな顔にサリーのはっきり、くっきりの色がやはりお
似合い。スリランカの踊りが始まりそう。
2枚目
はーとっちさん・・・淡いブルーのサリーが小鳥の羽のよう。ちょっと恥じらった微笑みが娘さんのようだね。
3枚目
あきちゃん・・・明るいブルーのサリーが常夏の海の色。それにしても銀座のママのような、はたまた山の手の奥様のような雰囲気よ。
4枚目
けいこさん・・・白地のサリーがなんとも神秘的。周囲を森閑とさせるカリスマ占い師のよう。
5枚目
ひまわりさん・・・明るいベージュ地に落ち着いた花模様のサリー。横向きに立って大奥のお局様の第一声が聞こえそう。「いかがいたしたかな・・・」。
これで、おうめちゃんの「行って来ました!スリランカカリーの試食会」のページを終わります。
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